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新しい家族に水着を着せよう!

Writing Dates: 2016/05/13 (金)

 

 

こんばんは、ファッションメイドです!

ゴールデンウィークは皆さんどのように過ごしましたか?

私は40時間家に引きこもって服を縫い続けたり、
人生2度目の打ちっぱなしに行き、
無様なフォームを笑われたりして過ごしました。

先月11日は私のお誕生日だったのですが、
少し遅れてこんなプレゼントを頂きました。

 

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新しい家族のテッド君です。

 

 

私は映画を観た事ないのですが、
とりあえず下品なテディベアという知識だけは頭にあったので、
正に私にぴったりだと思いました。

 

そんなテッド君、流石下品な熊さん。
服を着ていません。

 

すっぽんぽんに蝶ネクタイだけなんて、
人間だったら即、刑務所行きです。

ここは私の出番です!
今日は下品な熊さんに、ぴったりなお洋服を作りたいと思います。

 

 

デザインを考える

 

 

まず最初にデザインなのですが、
テッドは男の子なので、男性物のデザインを物色していたのですが、
なんだかつまらないと思い、気が付いたらこんな検索画面に辿りついていました。

 

 

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もし私が近日中に交通事故で亡くなり、
遺品整理時にパソコンを母親に見られたら、
二重の意味で悲しくなるはずです。

履歴をこまめに消そうと誓いつつ、物色していくと
良さそうなデザインに巡り合いました。

 

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タキシード風らしいです。
心なしかテッドもこれを見た瞬間、テンションが上がったような気がしたので、
今回はこれを、テッドサイズで作ろうかと思います!

 

 

採寸をしよう

 

 

 

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と、言う事で早速はるばる家から持ち運んできました。

因みにこいつ、約60センチ程あるので中々大きいです。

 

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人形のお洋服は作った事がないので、
必要そうな箇所を計測していきます。

 

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途中こんなあられもない姿にもなっていましたが、
下品な熊はこんなポーズも、お茶の子さいさいみたいです。

 

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とりあえず最低限の寸法だけ把握しました。

作業に取り掛かります!

 

 

作図から裁断まで

 

まず作図からとりかかるのですが、
このデザイン、良く見ると9割長方形で構成されているので、
チャチャッと簡単に型紙まで作ってみました。

 

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布は弊社のレンタルグラビア水着の余り布を使用します。

 

 

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この水着に使われている布と同じ物です。

前立てと、首周り部分には接着芯を貼ります。

 

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裁断と芯貼りが終わった様子です。
型紙以外に4.5㎝幅と2.1㎝幅の長い長方形も裁断しておきました。

これで準備は完了です。

 

 

 

縫製手順

 

 

まず最初に、前立てと首周りに付いている、
黒いラインを付けていきます。

 

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びっくりするくらいタイミング良く、
黒のサテンリボンが余っていたので、これを使う事にします。
画像はピンで止めている状態です。

 

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こんな感じで、ギリギリのところにミシンをかけて止めていきます。

 

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ミシンをかけ終わった様子です。

同じ要領で、首周りのパーツにもリボンを付けておきます。

 

次に黒い糸がミシンにかかっているので、リボンを作ります。

 

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リボンパーツを2つに折り曲げて、
ピンクのラインの通りに縫っていきます。

 

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リボンの中央に来るパーツは縦長に2つ折りして、
ピンクのライン通りに縫います。

縫い終わったら、表に返します。

 

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リボン本体は表に返したら、手でまつっておきます。

まつり終えたら、ひっくり返したリボン中央パーツをぐるっと巻き付けて、
リボンの形にします。

 

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余分な布は切り捨ててしまって平気です。

 

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リボン完成です。中々可愛いです。

 

 

次に本体です!

まず前立てから作ります。

 

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縦長に折りまげて、ミシンをかけていきます。

 

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かけ終わったら、縫い代をアイロンで割ります。

そして表にひっくり返して、黒のラインが真中に来るように、アイロンで整えます。

 

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こんな感じになりました!

 

出来上がった前立てを、首周りのパーツに縫いとめます。

 

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リボン本体パーツと同じように、端の方だけ縫います。

 

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こんな感じです。

アイロンで縫い代を割り、ひっくり返します。
縫われていない部分の縫い代もアイロンで折りまげ整え、
ピンで止めてピンクのラインにミシンをかけて止めます。

 

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中央部分に、先程作ったリボンを付けると、段々形になってきました。

 

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次にパンツ部分を作ります。

パンツ本体のパーツの端に2.1㎝幅に切った布を、
7ミリ幅で縫いとめていきます。

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そして、白い布の端をロックミシンで処理します。

 

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最後に、裏に返して白いゴムを挟みながら、
ジグザグミシンでとめていきます。

 

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ここでお気づきになられた方もいると思いますが、
まさかの裏地付です。

果たして付ける意味はあったのかと、自分でも思います。

 

 

 

 

そんなこんなで、パンツが完成しました。

 

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あとは、全パーツを合わせて組み立てるだけです。

4.5㎝幅に切った白い布をウエストのサイズ(56㎝)よりやや短めにカットします。

そしてパンツ前方と前立てを、仮止めします。

 

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白い布を輪っかになる様端を縫い合わせ、
パンツの後方も仮止めします。

 

その時、脚が通る部分が同じ長さになるように、つけます。

 

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白い布の両端にロックミシンをかけ、2.5㎝幅のウエストゴム
(オーダーで作ったスカートのあまり)を挟みながら、ジグザグミシンをかけます。

 

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これでほぼ完成です。

 

 

最後に着せてみて、丁度良い箇所にスナップボタンを付けます。

 

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パンツなのですが、
本来このデザイン、後ろは紐だけのスタイルでした。
しかしテッドにはしっぽがある為、普通の形にしました。

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これだと折角の愛嬌ある尻尾が隠れてしまうので、
穴を開けようと思います。

ピンで止めた部分に、直接ハサミを入れて切っていきます。

途中テッドの尻尾の毛も刈ってしまいそうになりました。

 

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こんな感じに穴を開けたら、一旦脱がせて穴をまつっていきます。

 

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表布と裏布を2㎜ずつ折り曲げて、縫い合わせていきます。

 

簡単そうにやっているように見えますが、
この工程が一番地味な癖に、一番難しかったです。

 

 

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こんな感じで、テッドの尻尾口が完成しました。

 

 

完成!!

 

作り始めて約4時間。
こんな感じになりました。

 

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如何でしょう?
本来のデザインを崩さず、見事テッドサイズに仕上げられたと思います。

 

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原画と並べてみると、クオリティの高さが際立ちます。

正に才能の無駄遣いとは、この事だなと感じました!

 

 

おにゅうの洋服に身を包み、私と共に帰宅したテッド。
気のせいかもしれませんが、裸ん坊の時より表情が明るくなった気がします。

本日も良い仕事をしました。

 

 

 

それではまた来週とかに!!

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