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針山を作ろう!その1

Writing Dates: 2016/02/22 (月)

 

 

 

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いきなりなんですけど、これが何かわかりますか?

これ、私が今使っている針山なんですよね。

まぁとりあえずこれをみて、

 

 

「うわぁ!綺麗な針山!」

 

 

って感想が出てくる人、まずいないと思います。
と、言うよりこれをみて針山と認識できる人の方が、少ないと思います。

 

決して汚いものが好きな訳ではなく、寧ろ綺麗好きな方だと思うんですけど、
最初に、何故この針山がこうなったかを説明しますね。

 

 

何故こんなに汚いのか?

 

まず最初に、この針山の原型を見せます。

 

https://www.bunka-koubai.com/shop/itemdetail.php?n=78

 

これは私の母校、文化服装学院の購買部で売られている針山です。
入学と同時に配布されるので、大体皆この針山を使います。

 

この針山、高さが大体5㎝程あり、家庭で使われている物よりも、
たくさんのピンがさせるようになっております。

 

で、裁縫箱にしまったり色々使っていくうちに、
針が奥の方に刺さっていってしまうんですけど、まち針だとこんな感じになるんです。

 

 

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でもですね、縫い針は針の上部に何も付いていない為

 

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あぁ・・

 

中に入ってしまうんですよ・・。

 

 

で、特に私。
扱いが雑なのか、気が付いたら、殆どの縫い針が針山の中へ・・。

って事が多々あるんですよね。

それでどうするかっていうと、仕方がないので、
こんな感じに、針山を切って中の綿から針を救出し、

 

 

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こんな感じに、テキトーに縫いとめて置いていました。

 

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もう皆さんお分かりになるかと思うんですけど、
何故あんな無様な物になってしまったかと言うと、

【出し入れするうちに、縫い止めるのが面倒になりそのまま使用し続けた】

 

です。

女子力のかけらもないですね!自分にドン引きです!

 

 

でも思ったんです。
きっとこの針山使ってる人、みんな同じ事で悩んでいるだろうなって。

 

なので試しに専門時代の友人二人に、針山の写真を送ってくれと頼んでみました。

 

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なんとなく予想は出来てたのですが、
あんな無残な状態にしているのは、私だけみたいでした!

 

一枚目に関しては、自分の好きな布で包んでいるという、女子ぶりです。

ちなみにこの方、先週一緒に街コンに行った人なんですけど、
中々良い出会いがあったみたいです。

 

私ですか? 聞かないでください。

 

 


とりあえず、この針山はもうどうする事も出来ないなと思い、
新しい針山を作ろうと思った次第です。

 

あまりに面白い完成図になったので、先に見せます。

 

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見てわかりますか? ハンバーガー です。
結構斬新だと思うんです。

 

 

デザイン画を描こう

 

そもそも何故ハンバーガーにしようとしたかと言うと、
その時に食べたかったからです。

 

理由が薄っぺら過ぎて、これ以上話を膨らませられないので、次に行きます。

 

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これが、最初に描いたデザイン画です。

 

ポイントとしては、最初から綿が取り出せるようにファスナーを付けたくらいです。
ファスナーの色をこげ茶にして、ハンバーグに見立てています。

 

素材はフェルトを使用する事にしました。

 

「フェルト 食べ物」

 

で、検索をかけるとたくさんヒットします。
(マカロンとかお菓子が多い)

中には同じようなデザインでコインケースを作っている人がたくさんいたのですが、
針山を作っている人は、私が見た中で一人もいませんでした。

 

材料

 

早速準備に取り掛かります

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フェルト
ファスナー(円周に合わせてカット済み)
刺繍糸
手芸綿
接着芯

コンパス(あるとすごく便利)

基本の材料はこれだけです。
ただ、作り方を見て作っているわけではなく、完全に創造しながら作っているので、
途中で違う材料が出てきたりします。あしからず・・。

 

作図

 

作図と言っても、洋服のように複雑な物ではなく、基本円と四角です。
小・中学校の計算が出来れば十分です。

 

ただ、まどろっこしい計算がたくさん出てくるので、
制作過程だけを楽しみたいと言う方は、次のブログが更新されてから見る事をお勧めします。

 

 

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まず、パンの下の部分(針山の土台)ですが、
半径3.5㎝の円を書き、縫い代を1センチ付けました。
中心をずらさずに半径4.5センチの円を書くだけです。

 

 

芯地 

 

土台は固く丈夫な方が良いと思い、洋裁店に売っている芯で一番固い
5800P-1 という芯を準備しました。(正確に言うと余っていた)

 

固い芯を使う場合、出来上がりの大きさに貼ったほうが縫いやすく綺麗に仕上がるので、
半径3.5㎝の円の型紙を準備。(写真で言う土台芯って書いてある型紙)

 

 

パン側面

 

下のパンを円柱型にする為に、1.5㎝幅の側面を準備しました。

 

パンのふっくら感を出したいので、
半径3.5㎝の円周、約22㎝に対して、約7%(1.6㎝)のいせを入れました。

 

そもそもいせってなんですか?って話だと思うんですけど、

http://www.weblio.jp/content/%E3%81%84%E3%81%9B%E8%BE%BC%E3%81%BF

 

ここに書いてあるので、読んで下さい。
平面の布を立体的にする方法です。
良く使われているのが、スーツの腕回りです。
そのうち細かく説明します。

 

とりあえず、円周より1.6㎝長くとっておきます。

 

22㎝+1.6㎝=23.6㎝

 

私が購入したフェルトは20×20㎝で、一枚に収まらなかったので
11.8㎝に縫い代を1センチずつ付けました。

 

 

トマト

 

パンの出来上がりより5㎜大きくします。
半径3.75㎝の円を書き、外回りに5㎜の縫い代を付けました。

 

そして中は空洞にしなければ、綿の取り出しが出来ないので、
中に半径2.75㎝の円を書き、更に半径2.25㎝の円を書きます。

 

そして半径2.25㎝の円をくりぬけば、トマトの型紙が完成します。

 

更にトマトに5㎜の厚みを付けたい思い、

 

外側出来上がり半径3.75×2×3.14=23.55㎝
内側出来上がり半径2.75×2×3.14=17.27㎝

5㎜の出来上がりに対し、上下左右5㎜ずつの縫い代を付けたものを準備しました。
(外側の側面は11.775㎝に縫い代を付けたものを2枚用意)

 

 

チーズ

 

これは簡単です。
7センチの正方形を2枚準備するだけです。

 

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ちゃんとパンから程良くはみ出るサイズになるよう、試し書きをしています。

 

レタス

 

レタスはギャザーを寄せながら付けようと思ったので、正確に計算はせず、
1.5㎝×20㎝の物を2枚用意しました。
(テキトーなので作図もしてない)

 

そして最後に上のパンの部分なのですが、

 

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半球型の表面積を求めて、そこから半径を割り出したのですが、
(こんな式載せて間違ってたら顔真っ赤っかです)
半径7㎝の円周がうまくいせ込める訳がない上に、
そんな大きいパンが付いたらキモイなと思いやめました。

 

なのでテキトーに半径5㎝位の円を書いて、様子を見ながら付けていく事にしました。

 

それにしても、大人になってから、こんなに円周率を使うと思ってもいませんでした!
やはり義務教育って大事なのですね。

 

そして裁断した様子がこちらになります。

 

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これである程度の準備は完了です。

 

長くなってしまったので、区切ります!
次回は、行程から完成までを載せます。

それではまた次回!

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